株式会社じょうえつ東京農大
新潟県上越市の中山間地で耕作放棄地を再開発し、コメと野菜の有機農場(JAS認証取得)を経営し、地域振興に尽力しています。
 

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 株式会社じょうえつ東京農大は、農学の殿堂・東京農大が設立した3つ目の株式会社です。 東京農業大学は明治24年(1891年)に設立された伝統ある大学ですが、弊社は平成20年4月1日に設立された若輩会社です。株式会社じょうえつ東京農大は、日本農業の持続的発展に資するため、新潟県上越市の西部中山間地で 耕作放棄地を再開発し、有機農業による持続的な農場経営、地域社会の活性化、人々の健康的な生活の推進を目指しています。

 有機農業は、自然生態系に立脚し、生物力を活用して人間が必要とする食べものを生産する農業です。農薬や化学肥料などの化学合成資材を一切使用しません。遺伝子組換え種子も使用しません。化学合成資材を多投する慣行農業に比較して、有機農業の生産力と経済効率は低いけれど、自然と生物の持つ本源的な力を活用する農業だから、「環境に優しい」とか「健康に優しい」と表現されます。もちろん、農薬残留などの心配はないので「食の安全性」が確保できるうえ、各作物の本来の味が醸しだされる食料を生産することができます。

 日本の中山間地の自然環境は素晴らしい。長い年月をかけて先人が苦労を重ねて造成してきた美しい棚田があります。 絵本に出てくる動物たちが生育しています。訪問すると癒される場所です。しかし、 現実の生活は厳しい。経済効率が低いため農業経営は難しい。後継者が不足し農業者は高齢化し、悪条件の圃場は耕作放棄され、農山村は過疎化の一途をたどっています。 弊社農場が位置する上越市西部の谷浜・桑取地区はそのような中山間地の1つです。当地は南葉山系の山々に囲まれて清浄な雪どけ水に恵まれ、昼夜の温度格差が大きく、美味しい食べ物を生産する自然力がありますが、農業・農村は衰退してきています。いかに社会が環境保全の必要性を訴え中山間地農業の存続を期待しても、経済的に自立できない産業は滅 びます。産業のないところは生活も弱体化します。中山間地農業と農村文化の持続は、いかに付加価値の高い農業経営を実現するかにかかっています。

 東京農大の名称を持つ弊社には、次の4つの理念があります。第1は「学術研究の深化」です。これは大学での研究成果を農業・農村現場で実践することと、 現場の諸問題の解決に向けて研究を深化させ、人類の繁栄に貢献することです。現在は、有機農業研究の成果を具現化し、中山間地振興に資する努力をしています。当社農場では10ヘクタール全ての圃場で有機栽培を行い、有機JAS認証を取得しています。

 第2は「実践的教育の実施」です。将来の担い手である若者には知識(ノウハウ)の学習に加えて農業・農村現場での実習体験を通じたドゥハウの習得が重要です。弊社は 、農業および関連産業に貢献する人材を養成するために、有機農場での実習や研修など実践教育機会を 積極的に提供しています。農業・農村問題は日本だけではなく世界中に存在するので、外国大学の学生にも門戸を解放しています。常時2〜3名の研修生を置き、年間で延べ400〜500人日の学生実習を受入れています。

 第3は「東京農大ブランドの育成と普及」です。東京農大は実学主義をモットーに教育研究を展開してきました。弊社は農学実践組織として、東京農大の理念 に立脚して農業および関連事業を展開しています。第1期と第2期は赤字決算でしたが、今後も持続できる経営の確立を目指しています。じょうえつ東京農大は、「健康と環境に優しい、かつ 自然の味を醸し出す食料」をブランドとし、社会へそのような生産物を提供して人々の健康と幸福に貢献します。

 第4は「地域貢献」です。弊社は地元農業者との協力提携によって地域農業の変革を図ります。「人物を畑に還す」東京農大は、設立以来一貫して地域振興に貢献してきましたが、弊社も東京農大ブランドの普及を通じて地域社会の健全な発展に尽力します。 将来的には、化学合成資材を不要とする地域農業の推進を図り、「有機の郷」建設に邁進します。

  以上の理念で事業を展開している弊社は、 平成23年5月26日に東京・日比谷公会堂で開催された平成23年度全国農業委員会会長大会の席上で、第3回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰事業における「全国農業会議所会長賞」を受賞致しました。耕作放棄地を再開発し有機農場を建設する弊社の取組みが評価されたもので、大変嬉しく思うと同時に、今後も日本農業再生の努力を継続する決意を新たに致しました。

平成23年4月に弊社は第4期に突入しました。これを契機にホームページを更新しました。ショッピングページを改修しました。 「みんなの広場」も開設して、お客様を含めた情報交換の場を提供いたしますので、是非ご利用頂きたくお願い申し上げます。

 弊社の商品価格は慣行農産物に比べて高いかもしれませんが、これは過大な利益を追求するためではなく、中山間地の有機農業では生産原価が高くなるからです。将来はもっとお手頃な価格で優良商品をお届けしたいと経営努力していますが、当面は損失額を減少させ弊社を持続させるために必要な措置と考えています。 ご理解いただきたくお願い申し上げます。

 皆様のご理解は、日本農業を守るだけでなく変革すること、安全で自然味が旨い食料の供給を増大させること、訪問したら癒される中山間農村を維持し振興すること、などにつながる極めて重要なご支援なのです。もちろん、ご自身の健康と幸福増長の道になるでしょう。ウィンウィン状態の創造にご協力をお願い申し上げます。

 

平成23年6月12日

株式会社じょうえつ東京農大
代表取締役社長
東京農業大学教授
藤 本 彰 三


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